〔ブラック宗教法人〕宗教法人もブラック企業大賞にノミネートされる時代です

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ブラック企業大賞

12月に入り1年の総ざらいをする時期になりました。

その中で年末恒例になりましたブラック企業大賞2016年のノミネートと大賞が電通で決まりました。電通のニュースはご存知の方が多いかと思いますがある宗教法人がノミネートされていたことは最近知りました。

「ブラック企業大賞2016」のノミネート企業10社が12月1日、発表された。労働問題に関 - Yahoo!ニュース(BuzzFeed Japan)

仁和寺のノミネート

ノミネートされたのは仁和寺です。世界文化遺産の寺院がまさかという印象です。寺院は企業なのか?という話は置いておいてブラックというイメージとどうしても合いません。

そのため今回のノミネートには衝撃が大きいのです。

真言宗御室派総本山 仁和寺の公式ウェブサイトです。888年に創建、かつて門跡寺院として栄えた、格式ある寺院・仁和寺。所蔵の国宝・重要文化財や御室桜などの境内のみどころ、仁和寺でできる写経や宿泊など数々の体験についてご案内しています。

ノミネート理由

世界文化遺産の寺院。宿坊の元料理長の男性が、長時間労働で精神疾患を発症したとして裁判を起こした。京都地裁は16年4月、男性の訴えを認め、4200万円を支払うよう寺に命じた。男性は年間356日出勤(うち349日は連続出勤)させられ、多い月で240時間以上の時間外労働をさせられていた。(記事抜粋)

ノミネート理由からは過酷な労働実態があることが明るみになりました。

月240時間の時間外労働ということですから月30日で考えれば単純に1日8時間です。仮に1日8時間労働とすれば16時間も拘束されているということになります。

過労死ラインを超えた労働実態

過労死ラインは80時間(月に20日出勤とすると、1日4時間以上の残業・12時間労働)とされています。この元料理長に当てはめれば過労死ラインを1日4時間超えているということになります。更にほぼ毎日出勤しているわけですから出勤時間を含めれば相当なものです。


仁和寺だけの問題ではない

今回は仁和寺がフォーカスされていますが宿坊を運営する寺院は他人事ではありません。

宿坊というのは寺院にお勤めされる方のための宿泊施設です。一般的な旅館やホテルとは似ている部分もありますが相違する点もあります。その運営方法も寺院によって様々で、小規模なものからホテルに近い規模まで様々です。しかし宿泊客は絶えることがなければ長時間労働につながりやすい要素がある事業であることは間違いないでしょう。

料理長は住職とは違う立場です

住職は宗教法人における法的地位は一般的に代表役員が多いでしょう。

代表役員は宗教法人において代表者としての性格があります。そのため住職は寺院のトップであることが多く過重労働の問題は起こりません。

料理長に関しては職位は管理職とされていても実質的には一労働者と評価されることがあります。名ばかり管理職という問題が過去にありましたがそのような話ではないかと思われます。

いま一度労働関連法規を確認しよう

住職と副住職の二人で寺院を運営しているというケースで住職が代表役員で副住職が労働者というケースもあると思います。もし労働者として位置づけであれば労働関連法規を確認し違反している事項がないか確認すべきです。

「少人数だから大丈夫」ではなく一人でも労働者が存在すれば順守しなければなりません。何が問題になるのか分からない場合は社会保険労務士さんに相談しましょう。

社会保険労務士は労働法務の専門家です。

でも社会保険労務士さんに相談するには少し敷居が高い…と感じられる場合は独自に情報を仕入れるしかありません。

素人が労働法について詳しく知りたい方のためにいくつか書籍を紹介します

どれか一冊読んでおくだけでも十分な対策が可能かと思います。

一度ブラック企業のレッテルが張られるとなかなか払拭することができません。

東京労働局は7月2日、靴チェーン大手の「ABCマート」の店舗で違法な長時間労働があっ - Yahoo!ニュース(THE PAGE)

このニュースではレッテルが張られることのリスクについて解説されています。

まとめ

  • 宗教法人がブラック企業大賞にノミネート
  • 過労死ラインを大幅に超える労働環境だった
  • 仁和寺に限らず労働者を雇用する寺院は今一度、労働関連法規の確認・順守を

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