〔漂流遺骨〕孤独死による遺骨はどこへ 

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遺骨を引き取ってくれる家族はいますか?

今、あなたが亡くなったら遺骨を供養してもらえる方はいますか?

不謹慎な質問ですが、他人ごとではないようです。

墓地を求め、漂流する遺骨…独身中高年「明日は我が身」の不安〈孤独死大国・下〉|自宅で誰かに看取られることなく息を引き取り、そのまま放置される「孤独死」が年々、増えている。「平成27年版高齢社会白書」によれば、東京23区内で一人暮らしで65歳以上の人の自宅での死者数は2013年に2869人。2002年には1364人だった...

孤独死で亡くなった後に火葬、収骨までは自治体でしてもらるようですが、遺骨の埋蔵は親族に引き取りを求めることになります。

その遺骨を引き取っても取り扱いに困るというケースが記事になっています。

これを「漂流遺骨」という言葉で表現されてます。

この漂流遺骨の受け皿となっているのが以前紹介しました終の棲家なき遺骨を救う会というNPO法人です。

記事で取り上げたのは宗教法人が送骨受け入れをすると墓地の許可が取得できないという事例でした。

〔送骨〕インターネット募集で納骨堂が不許可になる?
送骨のインターネット募集で納骨堂が不許可になった 全国からの送骨を受け入れし納骨堂に収蔵する寺院が増えています。 背景として遺骨の取り扱いに困る方が稀にですが遺棄してしまい事件になることもありました。 安価で、顔を合わせることなく、供養してもらえるというサービスが人々に受け入れられ...
“ついのすみかの永代供養墓”の活動方針がNHKテレビで特集放映されました!“NPO法人終の棲家(ついのすみか)なき遺骨を救う会”は東京都新宿区弁天町南春寺の共同墓地・有縁塔を0円(無料)で提供。納骨に掛る費用は総額3万円のお布施のみで永代まで供養。

今回は漂流遺骨のことを考えます。

画像は抜粋記事より

漂流遺骨とは

記事の言葉を借りると以下のような表現が的確です。

降って湧いたような自分には関係ない孤独死した身内の、いわば“お荷物”を押し付けられた(記事抜粋)

よく知らない親族の遺骨を受け取るというのは抵抗があると言えます。

会ったこともない、話したこともない親族であれば当然のことで、他人に近い存在だからです。

このような遺骨を行政からゆうパックなどで送られてくるようです。親族への送骨です。

さらに、受け取ったはいいがその後どのように供養するのか。お墓を買うだけの財産は残していないし、思い入れのない親族のために高額な出費は避けたい。どこかで安価に納骨できるところはないのだろうか…

そういった、行き場のない遺骨のことを漂流遺骨といいNPO法人「終の棲家なき遺骨を救う会」が受け入れをしています。


何故、行政は親族を探すのか

孤独死ではない場合、親族が看取り、葬儀、火葬、納骨までを行う一方で、孤独死になると行政(の費用で)で火葬(直葬)をすることになります。

そして、最期の納骨に関しては親族に引き渡すのですが、明らかに孤独死と見られてても引き渡しを試みます。

何故なのでしょうか?

生前の信仰

長年、疎遠であったとして故人は特定の宗教に対して信仰があった可能性があります。

納骨に関してはそのような信仰心と深い関りがあるため、その部分は親族に任せざるを得ないところがあります。

行政側が準備する共同墓地というのは、寺院が運営しているものではなく宗教と関りがないものになるため、無宗教の墓地への埋蔵が必ずしも故人にとってよいとは言えません。

遺骨の所有権

遺骨の所有者は祭祀承継者です。

祭祀承継者を探し、適切に祀るというのが大原則です。

親族調査をして、引き取りの要請をしても尚、引き受けるものがいない場合は共同墓地に埋蔵するということです。

そのため、自治体側としては身寄りがないことがはっきりしていても、簡単に納骨まで引き受けられないという背景があります。

孤独死は高齢者より40代独身が多い?

孤独死の実情が垣間見える記事を見つけたのですが、特殊清掃員の方の話によると高齢者よりも40代独身が多いというものです。

「孤独死=独居老人のイメージは、間違い。実は40~50代の独身中年にこそ多い。糖尿病など病気による離職や休職、リストラをきっかけに、唯一の社会との接点だった会社での人間関係が断たれ、孤独死へと向かうのです」(石見氏)

日刊スパ記事へ

(抜粋記事に掲載されている画像にご注意ください)

恐らく、実際の統計は50代以降が多いのではないかと思われますが、特殊清掃員の方からすると40代、50代の現役世代の増加が顕著ということでしょう。

単純に高齢者だけの問題と捉えず、家族形態や社会との接点の態様によっては年齢に関係なく受け止めないといけないことだと思われます。

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