〔お布施〕お坊さん便とお布施相場を考える

Pocket

お布施が足りないと言われた

親戚の遺骨を墓地に納骨する際、依頼した寺院の住職さんにお経を挙げてもらい納骨式を行いました。

無事、式が済み住職さんにお布施を渡したところ後から「足りない」「更に〇万円必要」という話があり困ったという話があります。

お布施というのは本来、任意ですが相場はあるのでしょうか。

お布施は3種類ある

財施  金銭や衣服食料などの財を施すこと。

法施  仏の教えを説くこと。

無畏施 災難などに遭っている者を慰めてその恐怖心を除くこと。

(wikipediaより)

以上の3種類に分かれます。

この場合住職がお経をあげたのが法施、これに対して住職に金銭を渡すことを財施といいます。

ここで注意したいのが、法施をした対価として財施をするのではないということです。

お経をあげた対価として財施をすると法施はサービス業になってしまいます。

僧侶は法施したことで財施をしてもらえるという期待をしてもいけません。

お経とお布施の関係はそれぞれ独立した施しの形です。

お布施の金額に対して口を出すと報酬?

以上から、お布施の大小を住職が指摘することは施という概念から離れてしまうことになります。

そのため追加で依頼したお布施の額は、結局のところ報酬という概念を持つことになるのではないかと考えます。

住職がお布施となる金額について具体的な指摘をすることはナンセンスなことになります。

もっとも交通費を含め必要最低限の額を提示というのはあってもいいかと思います。

相場を語ることは自由

以下のようにお布施の相場を明確にしようと試みているサイトがあります。

お布施の目安早見表  エンディングパーク

お布施はどんな時に必要で、お布施の相場はいくらくらいなのでしょうか。お布施は本来決まった額があるものではないため、エンパークが紹介する金額は参考目安となります。お付き合いのあるお寺(宗教者)がある場合は、直接お布施について尋ねたほうがいいでしょう。通夜、葬儀・告別式のお布施の金額お通夜、葬儀・告別式にお寺の僧侶を呼んだ...

菩提寺があれば直接問い合わせするという前置きがされています。

このようにこれまでブラックボックスになっていたお布施相場を公開する意義はあると考えます。

一方でこのような相場を固定化することに違和感と危機感を感じます。

相場について考えることはなんら悪いことではなく自由です。

相場は万人に共通したものではない

相場を明示することの功罪はあります。

その罪の部分として、お布施相場に対応できない収入の方が寺院から離れていく恐れがあるということです。

「お金がないと寺院とお付き合いができない」ということになると仏教への関心は薄れるばかりです。

例えば年収1000万円の人と300万の人ではお布施ができる額は変わってくるはずです。

そのためすべての檀信徒に共通したものではないはずです。

お金に拘らなくてもよい

施しについて考えると別にお金に特化しなくてもよいのではないかと考えます。

例えば

  • 寺院の掃除をする
  • 住職のお手伝いをする
  • 不要になったものを寄付する

このようなことも広い意味でお布施(財施)に入るのではないでしょうか?

労働や時間という形で寺院に貢献することも可能です。

金銭的にお布施が難しい場合は住職さんと相談するのもありでしょう。

どうしても困ったら

どうしても特定の寺院がある地域のお布施相場を知りたいと思ったら、その寺院を取りまとめている宗派の宗務庁に確認してみるとよいでしょう。

しかし、お布施も修行の一種です。

求められた額が収入に照らして無理なものではなければ応じてみてはいかがでしょうか。

お坊さん便

その上でAmazonが法要に僧侶を派遣するサービスについて考えていきましょう。

「お坊さん便」に参入したことが大々的に取り上げられ、多方面から物議をかもしました。

このお坊さん便の費用に絡んでお布施相場が明らかにされたことも仏教界から困惑の声が上がったことは知られています。

一方でこのお坊さん便を積極的に活用し布教活動に一役買っているというお寺もあります。

何事もこれまでにないことを始めようとすればアレルギー反応が生じるのは常です。

しかしこのサービスによって助かる人も多くいることを忘れてはいけません。

特に菩提寺がなく僧侶との付き合いがないところです。

Amazonはそのようなニーズに気付き膨大な顧客を強みにして参入してきました。

実際には「株式会社みんれび」が運営しているお坊さん便のチケットをAmazonを利用して販売しているということらしく、Amazon本体がこの事業に積極的な関与をしているということではないみたいです。

「葬儀レビ」をはじめとする、生活に密着したライフメディアの運営と、新しい価値を持ったサービスの開発と提供を行う、株式会社みんれびのコーポーレートサイト。

株式会社みんれびさんは葬祭業を手広くしている会社です。

皆さんもいずれはお坊さん便にお世話になるかもしれません。

そこで失敗しないための注意点を紹介していきます。

気を付けたいこと

菩提寺があると使用できない

当たり前と言えば当たり前なのですが既に菩提寺がある場合は使用できません。

このサービスは菩提寺がない、僧侶とのお付き合いがない方のためのものです。

菩提寺があるのに誤って使用してしまうと菩提寺との関係が悪化したり離檀の話になりえます。

その前にAmazonや派遣される僧侶の方が確認されるはずですが予め確認しておきましょう。

葬儀、通夜には利用できません

葬儀になるとどうしても急な対応になるということでサービス適用外の様です。

その為、菩提寺がない場合は葬儀場の紹介か葬儀や通夜専門の僧侶派遣業者に依頼する必要があります。

Amazonで利用できるのはあくまで法要である程度時間的に余裕がある場合のみです。

2週間前までに依頼しましょう。

要望通りにならない場合がある

法要を依頼する際に抑えるべきは

✔日程 ✔地域(場所) ✔宗派 の3点です。

このサービスは僧侶が登録している必要があるので、寺院が少ない地域になると対応していないところもあるようです。

またお盆やお彼岸などの繁忙期が重なると日程が合わないことがあるのでどうしてもお盆に依頼したい場合は早めに申し込みしましょう。

Amazonからだとキャンセルができない

実際にお坊さん便を利用された方が口コミを書かれています↓

その中でamazonから申し込みするとキャンセルができないというもの。(日程変更は可能です)その為、万が一の中止を考慮してみんれびのサイトで直接申し込みするのが無難かもしれません。

ちなみにAmazonからでもみんれびHPから直接からでも費用は変わりません。

予め法要の目的や背景などを説明しておく

自宅の仏壇でお願いするのか、墓前でお願いするのかで法要の仕方や準備の内容が変わってくる場合があります。

またその法要がどのような意味を持つものなのか、依頼した背景などを可能であれば事前に僧侶から電話連絡があるので伝えておきましょう。

費用は最低でも3万5千円です。

決して安くないと思われる方も多いと思いますので満足のいく法要にして下さい。

一期一会の法要

お坊さん便は法要一回ごとの付き合いということですので、一期一会の関係になります。

むしろこのような付き合い方の方が楽という方や、心付けで毎回気を遣いたくないという方には適しています。

新しいお寺さんとの付き合い方としてアリなのかなと思います。

お布施相場についての疑問があるなかで、このような定額制僧侶派遣サービスもある意味で問題提起です。

ある意味でこのような取り組みは必要悪でもあり、人と宗教との関り方を考え直すきっかけになるかもしれません。