〔重すぎる?〕火葬する棺に手向けていた花束を持ち帰り懲戒免職

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手向けの花束「自宅で観賞」 火葬場職員を懲戒免職

自宅で観賞する目的で火葬する棺に手向けていた花束を持ち帰った亀岡市営の火葬場に勤める非常勤嘱託の男性職員が懲戒免職になったニュースです。

今回、墓地とは話題がずれますがこのような処分が重いのか、妥当なのかという議論を呼ぶのではないかと思います。

まず、懲戒免職とはどのようなものかと言うと

職場内の綱紀粛正及び規律と秩序の維持を目的として懲罰の意味で行う免職のことで職務に関するあらゆる懲戒処分の中で最も重い処分。

具体的には、法規違反や職務上の義務違反、職務懈怠、全体の奉仕者としてふさわしくない非行(要するに民事・刑事に関わらず犯罪を犯す)などを理由に行う。(wikipedia)

もちろんこの職員が行ったことは何かしら処分されても仕方がないことです。ただ、これが免職になるだけの行為だったのかが今回考えたいことです。


免職にできる根拠

まずどのような場合に免職となるのでしょうか。

地方公務員の人事上のことについては地方公務員法に根拠があります。

地方公務員法(降任、免職、休職等)
第二十八条  職員が、次の各号に掲げる場合のいずれかに該当するときは、その意に反して、これを降任し、又は免職することができる。
 人事評価又は勤務の状況を示す事実に照らして、勤務実績がよくない場合 心身の故障のため、職務の遂行に支障があり、又はこれに堪えない場合
 前二号に規定する場合のほか、その職に必要な適格性を欠く場合
 職制若しくは定数の改廃又は予算の減少により廃職又は過員を生じた場合

このような法律上の根拠があることを確認したうえで具体的な処分基準は↓の条例

「○亀岡市職員の懲戒処分等に関する指針」に示されています。

この中で関連すると思われる部分は

第4 標準例 4 公務外非行関係

(3) 横領等(横領・窃盗・強盗・詐欺・恐喝・賭博(常習)等)

横領等をした職員は、免職又は停職とする。ただし、賭博については、常習でないものをした職員は、減給又は戒告とする。

このことから「自宅で鑑賞する目的で火葬する棺に手向けていた花束を持ち帰った」ということですから、該当する行為は窃盗になるため免職又は停職となります。ということは状況次第では停職という選択肢もあったはずです。しかし敢えて免職を選択した理由は何だったのか。

因みに刑法188条以降に定めている礼拝所及び墳墓に関する罪に該当するか見当もできますが棺の中のものを取ったのではなく、棺に手向けているものを取ったのであればこれに当たるものか微妙なところです。

慎重に処分を検討し聴取をしているのか

火葬場に勤めるものとして、遺族への配慮が足りていないということで勤務態度上の問題や適格性を欠いているという指摘することもできます。

しかしながら、自宅で鑑賞するというものが故人のためにしていたとすれば。敢えて死に向き合い、個人的に供養する意味合いで行っていたものであれば違ってきます。

どのような心情で抜き取ったのかというところまで亀岡市は聞き取りをしたのかが気になるところです。

その為、窃盗と一口で言っても5W1Hを詳細に検討してその重さを計って欲しいなと考えます。

まとめ

地方公務員の嘱託職員が行った棺に手向けた花を持ち帰った行為が免職事例に当たるのかはより総合的に背景や原因、目的を考慮し判断すべき。火葬場という特殊な職場であれば尚更ではないかと考えます。もちろん行ったことは処分に値する行為ではあります。