相模原市の新火葬場立地に住民が批判

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新火葬場の立地に住民が批判

相模原市で新たな火葬場の選定について話題になっています。

 相模原市が市内2カ所目となる新火葬場の建設場所の最終候補地に、緑区青山(旧津久井町)の帝京大学青山グラウンドを選定していることが、関係者への取材で分かった。二つの断層に挟まれた土砂災害警戒区域の山間地で、市街地の居住者には交通の利便性も悪く、住民から「公共施設を設ける場所として不適当」との批判が出

日本では埋葬、いわゆる土葬というのは死亡者全体の1%もなく火葬場はお墓との関係では極めて重要な施設です。

この施設についてはお墓同様に墓地、埋葬等に関する法律で規制されています。

墓地の運営管理は焼骨にすることで合理化、簡素化されている部分もあり火葬ができなくなると遺体の管理、防腐措置などの関係で衛生上の問題や厳しい規制に晒されます。

財政上の問題、住民感情の問題などで本来2つ目の火葬場を設置すべきところ1つでなんとか運用している自治体も存在します。

相模原市では2つ目の火葬場設置を巡り立地条件の問題が取り上げられています。

新たな火葬場整備基本構想

相模原市では以下のHPにあるように火葬場の基本構想について公表しています。

この中で火葬場を新たに整備する理由としては約20年間の火葬需要に応えてきたことや、今後も死亡者数の増加に対応すること、さらに他の自治体からの受け入れも行ってきたことなどでまさに火葬場は悲鳴を上げているといってもよいでしょう。

このような状況は相模原市に限らず人口が多い場所ほど死亡者数も増えるわけですから全国的な問題と捉えることができます。

相模原市はこの問題に対して計画的に有識者から意見を聞き設置に向けて取り組んできたようですが…。


住民の反対意見

記事の中で2つの理由を挙げて住民は反対しています。

「交通の便が悪い」は反対理由になるのか

相模原市が市内2カ所目となる新火葬場の建設場所の最終候補地に、緑区青山(旧津久井町)の帝京大学青山グラウンドを選定していることが、関係者への取材で分かった。二つの断層に挟まれた土砂災害警戒区域の山間地で、市街地の居住者には交通の利便性も悪く、住民から「公共施設を設ける場所として不適当」との批判が出ている。【高橋和夫】(記事抜粋)

火葬場は嫌悪施設という認識があります。

必要なものではあるけども身近にはできてほしくない。という心情になられるのはどなたでもあることです。これは墓地や納骨堂も同じです。

しかし嫌悪の度合いはやはり火葬場の方が強いのかもしれません。

その為、昔は火葬場がまだ設置がしやすい状況であっても今は反対運動が起こり立地の良い場所に火葬場を作ることは相当困難を要することは想像できます。

頻繁に行くことはない火葬場に交通の便を求めることにどれだけの必要性があるのか疑問です。ただし、最寄駅からの往復バスの運行など足の確保が最低条件にはなります。

土砂災害警戒区域での設置

火葬場となる候補地を選ぶ過程で、災害が起こる確率が高い場所も対象になることはあるでしょう。

グラウンドは東側に鶴川断層、西側に伊勢原断層がある。南山は崩れやすい砂れき層で形成され、グラウンド全域が土砂災害警戒区域で、グラウンド脇の南沢は土砂災害特別警戒区域の急斜面。両断層とも活断層とされていないが、1923年の関東大震災では活断層に沿って建物の倒壊が多くあったという。(記事抜粋)

しかし土砂災害警戒区域については、このような立地は避けるべきです。

しかし活断層とされていないという記述もあり災害発生の危険性を専門家らが精査し、安全性の担保となるものを行政側は示すべきです。

また、土砂崩れが発生しても被害を受けにくい構造にできるのか、どのような対策ができるのかも計画に入る以上は案として示して欲しいところです。

逆に災害の危険性がないのであれば土砂災害警戒区域を解除しなければなりません。

まとめ

市側は「候補地は複数あり、グラウンドに最終決定したわけではない」と説明していることから、緑区青山に決まったわけではありませんが火葬場の設置が困難な状況が浮き彫りになっています。

火葬場には少なくとも安全性や安心がなくてはなりません。また利用する人もその場所で仕事をする人にとっても安心できる環境を作るべきです。

そのためには住民の理解が最終的に不可欠です。

相模原市が最善の選択をしてくれることを切に願っています。