〔野洲市さくら墓園〕セアカゴケグモ約300匹発生 

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野洲市さくら墓園でセアカゴケグモ

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wikipediaより

お盆で墓参りが多い時期ですが、最近よく聞く特定外来種セアカゴケグモ300匹とその卵が発見され、駆除されたという記事が出ています。

滋賀県野洲市は16日、同市北桜と南桜の市さくら墓園で、毒を持つセアカゴケグモ約3 - Yahoo!ニュース(京都新聞)

なぜニュースになるかというとこのセアカゴケグモという生物は毒を持っており、メスに噛まれると激しい痛みや全身症状が(痛み、発汗、発熱など)が現れるからです。

発見された蜘蛛は職員により駆除され、薬剤散布を行い、張り紙で参拝者に注意を呼び掛けており一旦は措置が済んでいるようです。

来園者が多いこの時期に、セアカゴケグモによる事故が起こらなかったことは幸いなのですが、万が一起きてしまったらどのような心配があるのか記事にしていきます。

野洲市さくら墓園について


まずは野洲市さくら墓園とはどのような墓地なのか紹介します。

既にご存知の通り市が運営している公営墓地になります。

野洲市の南桜2116番地1と北桜40番地11にあり、芝生墓地(Aブロック)328区画
一般墓所(B〜Fブロック)1239区画で併せると1500区画近くあるかなり広大な霊園と言ってもいいでしょう。野洲市のHPでは「さくら墓園の空き区画予約受付は、2015年5月31日をもって終了しました。」と案内されていますので大半は埋まっており随時募集をしているのかなと想像してます。

費用ですが市のHPでは1区画4平方メートルで墓地永代使用料は42万円、年間管理料は6,000円で案内されています。

以下はgoogleマップを抜粋していますが、航空地図を見てみると所々に空きがあるようです。

まだ建墓してないだけなのかもしれません。何とも言えませんが…

さくら墓園の管理状況について

さくら墓園がどのように管理されているかについてはHPで公表されています。

政策的随意契約締結状況表によると平成30年度野洲市さくら墓園管理業務委託として公益社団法人 野洲市シルバー人材センター(野洲市辻町439番地)に2,469,295円(消費税込)で随意契約をしていることが分かります。

野洲市シルバー人材センターが契約先なのかという理由については以下の通りです。

施行令第167条の2第1項第3号に該当する施設であり、「高齢者等の雇用の安定等に関する法律」において、定年退職等の高齢者の就労機会を確保、提供することによりその能力の積極的な活用を図り、福祉の増進に資することを目的とした指定法人に位置づけられているため。

随意契約と比較されるのが一般競争入札に当たるわけですが、基本的に墓地の管理というのは永続性や安定性が求められるので、特定の管理者に任せるというのは墓地や納骨堂の場合はやむを得ないのかなと考えています。

それよりも特定外来種生物でセアカゴケグモのように人に危害を加える可能性がある害虫駆除などの面で予算を考えるべきだと思います。

万が一のことが起こると…

公営墓地、民間墓地いずれも心配されるのは管理上の問題で発生する事故です。

特に公営墓地の場合は墓地の運営面で民間墓地から模範とされ、管理面でも適正であるべきです。

今回のセアカゴケグモの発生により来園者の生命に危険が生じるようなことがあると責任の問題が発生します。

その責任というのは国家賠償です。

国家賠償法とは

国家賠償法とは国や公共団体の公権力や公の営造物の管理の不備で損害を受けた場合は、賠償をしなければならないというものです。

この法律は6条までで全体として短いので全ての条文を抜粋します。

昭和二十二年法律第百二十五号

国家賠償法

第一条 国又は公共団体の公権力の行使に当る公務員が、その職務を行うについて、故意又は過失によつて違法に他人に損害を加えたときは、国又は公共団体が、これを賠償する責に任ずる。
○2 前項の場合において、公務員に故意又は重大な過失があつたときは、国又は公共団体は、その公務員に対して求償権を有する。
第二条 道路、河川その他の公の営造物の設置又は管理に瑕疵があつたために他人に損害を生じたときは、国又は公共団体は、これを賠償する責に任ずる。
○2 前項の場合において、他に損害の原因について責に任ずべき者があるときは、国又は公共団体は、これに対して求償権を有する。
第三条 前二条の規定によつて国又は公共団体が損害を賠償する責に任ずる場合において、公務員の選任若しくは監督又は公の営造物の設置若しくは管理に当る者と公務員の俸給、給与その他の費用又は公の営造物の設置若しくは管理の費用を負担する者とが異なるときは、費用を負担する者もまた、その損害を賠償する責に任ずる。
○2 前項の場合において、損害を賠償した者は、内部関係でその損害を賠償する責任ある者に対して求償権を有する。
第四条 国又は公共団体の損害賠償の責任については、前三条の規定によるの外、民法の規定による。
第五条 国又は公共団体の損害賠償の責任について民法以外の他の法律に別段の定があるときは、その定めるところによる。
第六条 この法律は、外国人が被害者である場合には、相互の保証があるときに限り、これを適用する。

今回の公営墓地は第2条で言う「公の営造物」ですがセアカゴケグモの存在に気付かなかったり駆除をしなかったという瑕疵があって来園者が被害を被ったということになれば賠償をしなければなりません。

国家賠償法2条の責任というのは無過失責任と言いまして、想定外のことは免責されることもありますが、予算上の問題で対応せずに事故が起きた場合は、無過失であっても責任を負わなければなりません。

仮にシルバー人材センターの職員に過失があっても、その職員が賠償するわけではなく野洲市が賠償するということになります。

これらはタラレバの話ですが、市としてはこのようなことも念頭に置いて墓園の管理をしなけらないということになります。

民間墓地も対策が必要?

民間墓地であってもセアカゴケグモによって被害が生じた場合のリスクは大きなものがあります。

例えば頻繁に出没しているのにも関わらず、張り紙など注意喚起を怠った場合など管理義務を怠ったような場合は、損害賠償請求を受けることがあります。

民法

第709条(不法行為による損害賠償)

故意又は過失によって他人の権利又は法律上保護される利益を侵害した者は、これによって生じた損害を賠償する責任を負う。

この場合は国家賠償請求とは違い、民法上の請求になり故意過失がなければ請求を受けません。

ここは無過失責任の国家賠償とは大きく違うところです。

ただ、公営墓地と民間墓地で責任の度合いに違いについてはケースバイケースになるでしょう。

セアカゴケグモは暖かい時期に気を付けないといけませんが、季節によって注意する対象が変わってききたり対策の仕方も変わってきます。

日頃からの対策をどの程度行っていたかがが過失の程度を変えるのかもしれません。

セアカゴケグモ対策には?

ここでセアカゴケグモ対策にどのようなものが必要なのかほんの一例ですがご紹介します。

まず実際に遭遇したらジェットで消滅させる殺虫剤

セアカゴケグモに限らず危険な生物についても心得ておく必要があります

万が一刺されてしまった場合の応急処置も求められます。

まとめ

  • セアカゴケグモは毒を持つ特定外来種生物で人に害をもたらすことがある
  • 墓園内でセアカゴケグモによる事故が発生した場合、公営墓地であれば国家賠償を負うこともある
  • 民間墓地も場合によっては損害賠償責任を負うこともある
  • セアカゴケグモに限らず来園者の安全に配慮すべきことは時期により、対策も変わってくる

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