〔樹木葬〕既存墓地を樹木葬区画に変更する際の注意点

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樹木葬区画に変更したい

既に墓地として運営している霊園や寺院境内墓地の経営者が「樹木葬区画を作りたい」と考えまだ販売が完了していない墓地を樹木葬墓地に再造成するというケースがあります。

実際、この樹木葬墓地の造成は墓地の低価格志向に鑑みると理にかなったもので、1聖地で販売するよりも4分の1、3分の1聖地と小分けにする方が安くでき、多くの利用者枠を設定できるのが魅力です。

しかし、これを何の手続きもなく行うと大変なことになるかもしれません。

では具体的にどのようなことをすればよいのかを考えていきます。

区画変更になる

元々、墓地としての許認可は取得できているので許可を取得した区域はどのように変更してもよい。という考え方は危険です。

墓地の許可を取得したときに行政に提出した墓地区画(造成)図面を提出しませんでしたか?(昔は出さなくてもよかった場合もあるかもしれません)

恐らくその図面を見て行政は許可を出しています。許可の前提となるものを勝手に変更することはおすすめできません。

まず行政と相談

許可を受けた役所に行き、区画変更をしたい旨相談しましょう。

造成工事をした後ではなく、する前にです。ここで相談するという趣旨は区画変更という行為が行政によってとらえ方が様々だからです。

全体の内、ほんの一部のみなのか大半を樹木葬区域にするのかという程度の問題もありますし、そもそも区画変更自体を重要な変更と見ていない場合もあります。

中には「樹木葬?なんですかそれ?」という行政職員もいます。この業界に身を置かれている人にとっては信じられない反応かもしれませんが、現実には世間的にまだまだ認知されているとは言えない葬送です。

場合によっては変更許可申請を

相談をした結果、よくあるのは「樹木葬区域造成後の区画図面だけでいいので出して下さい」というものです。

特段、これまでの運営に問題がない場合や普段から適切な運営をしていればある程度簡易な手続きで済む場合があります。

しかし程度の問題で墓地経営変更許可申請という形で許可を取得する必要が出てくるかもしれません。

変更許可を取得する場合は手続きが少し煩雑になり、何故樹木葬が必要なのか、総代さんの了承は得ているのか、資金はどのように捻出しているのかなど、詳しく事情を聞かれる可能性があります。そもそも宗教法人として責任役員会で決定したことなのかということも重要です。要は代表役員が気まぐれで樹木葬をやりたいという場合もあり得るので、そのようなことでトラブルになる可能性が後々生じるのを防止するためです。

更に墓地区画が増えるということですからそれに合わせた、施設になっているかも審査されるかもしれません。例としては駐車場の台数や管理棟のボリュームなどです。

事前に相談を

改めてになりますが、造成工事をする前に行政とは相談しましょう。

工事後になった場合は、手続きを怠ったと指摘される場合があります。区画変更が小さいか大きいかは人により、見方によって変わってきます。

手続きが必要だった場合はその区画が手続きが終わるまで販売できない等の問題が出てくるかもしれませんので墓地を運営されている方は注意しましょう。