〔サイバー墓地〕今後、日本ではどうなる?

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サイバー墓地の先進国、アメリカと中国

ネット上の墓地のことを「サイバー墓地」といいます。

このサイバー墓地がアメリカや中国では以前から存在し、日本に比べて比較的身近で実用的な域に達しているということが話題になっています。

ネット上で命は永遠に彷徨う!? だから、意識せよ! 約1年前、連載第2回の「ネットと儀式は同居できるのか?」で、

日本ではまだまだ普及しているとは言い難いサイバー墓地ですが、海外でサイバー墓地が浸透している背景や今後日本におけるサイバー墓地について考えていきます。

中国では深刻な墓地不足

まず、中国では深刻な墓地不足になっていることで有名です。

もちろんサイバーではないリアルな方の墓地です。日本で墓じまいの話がニュースで取り上げられているのとは対照的です。

しかもこの墓地不足の話はここ最近ではなく、3年ほど前にも問題になっていました。

遺骨を埋葬できないケースもあるという。北京を例にすると、2010年の死者のうち、合法的な墓地に埋葬されたのは31.3%にとどまった。(記事抜粋)

足りないことで3割が合法的に埋葬されたということですが、後7割がどうなったのでしょうか?無許可墓地なのか手元供養になっているのか納骨したいときにできないのは墓地行政上、非常に問題です。

このようにリアルな墓地が手の届きにくい存在であるため、パソコンで手間なくアクセスできるサイバー墓地で故人を偲ぶことが浸透しているのでしょう。




日本におけるサイバー墓地はfacebookがリード?

中国の場合は中国稜网というサイバー墓地があり、お墓を意識したコンテンツが充実しているそうです。

日本にも同様のサイバー墓地を運営するサイトが存在しますが、まだまだ浸透しているとは言い難いでしょう。

しかし、今後日本で主流となるサイバー墓地を考えるとfacebookが第一候補になると私は考えています。

現在、国内におけるfacebook登録者数は2700万人となっています。各SNSの詳細は↓のページが参考になります。

日本国民の4~5人に1人が利用している計算になります。

ただ、利用者数だけで言えば、twitterの4000万人、LINEの6600万人となっていてfacebookの利用者数は他のSNSと比べ決して多いとは言えません。

しかし、facebookにはLINEやtwitterにはない、決定的な機能があります。

追悼アカウントというものです。

これはユーザーがなくなったことを想定して、予め追悼アカウントの管理人を定めておくことができ、一定の権限を追悼アカウント管理人に委譲できるというものです。

具体的な設定方法は以下の公式で確認ください。

この機能は他のSNSでは今のところ存在しません。例えばtwitterであれば利用者が亡くなると申請でアカウント削除ができる仕組みはあるようですが、追悼するという概念はありません。

原則、実名登録だからこそ有効なサービスと言えるでしょう。

今後はどうなる?

今後は中国やアメリカと同じく、新たなサイバー墓地となるサイトが生まれるのか既存のSNSがそれにとって代わるのか、2つに1つと考えられます。

しかしサイバー墓地自体、墓じまいが注目される中で浸透していくのかは疑問です。

一方で、ネット上で追悼が容易になることで故人のことについて思いを馳せる機会が増え、お墓に対する価値観が見直されるという考え方もあるでしょう。

色々なことがインターネットで便利になっている時代になってきていますが、当然弊害も出てくるはずです。

日本のサイバー墓地の今後や、日本人がこれをどう受け止めていくのか注目されます。